こちらの記事では、鼻整形の方法や種類について詳しく解説しています。
鼻整形には興味があるけれど、どんな施術があるのか分からない方は、是非参考にしてください。
鼻整形が可能な6つの部位
鼻整形は大きく分けて、以下の3つの目的に分けることができます。
- 「鼻筋」を高くする
- 「鼻先」を高くする
- 「小鼻(鼻翼)」を小さくする
「鼻筋」「鼻先」「小鼻(鼻翼)」の施術は、いずれかの1ヶ所のみ行われることもありますし、施術を受ける方の希望によっては、2ヶ所、3ヶ所を組み合わせて施術を行うこともあります。
一口で鼻整形とは言っても、鼻のパーツによって最適な施術方法が変わってきます。
更に、鼻整形が可能な部位は、「鼻筋」「鼻先」「小鼻(鼻翼)」だけでなく、細かく6つに分類することができます。
- 鼻根(びこん)
- 鼻筋(はなすじ)
- 鼻先(はなさき)
- 鼻柱(びちゅう)
- 小鼻(鼻翼(びよく))
- 外鼻孔(がいびこう)
これらの部位の高さや形を変えたりすることで、鼻整形は行われます。
鼻整形の種類と特徴
つづきまして、施術方法についてです。
鼻整形の施術方法には、「切る方法」と「切らない方法」の2種類があります。
①切らない方法(注射による施術)
まず、切らない鼻整形には「注射」によって鼻の中に成分を注入する方法や、糸で縫い合わせる方法があります。
メリットは、メスを入れないのでダウンタイムが短い点でしょう。
また、切る施術と比較して、安い費用で行うことができます。
切らない鼻整形は、手軽な点からも人気が高く、最もポピュラーな方法と言えます。
②切る方法(切開による施術)
切る鼻整形では、メスで切開をすることにより、施術の幅を広げることができます。
例えば、鼻に医療用シリコンを入れる、軟骨の形を変える等、より高度な施術が可能になるのです。
切る施術のメリットは、半永久的に持続する点です。
また、メスを入れることにより、鼻筋にシリコンを入れたり、小鼻を小さくできるという点は、切る施術ならではの魅力と言えるでしょう。
鼻筋を高く・細くする『隆鼻術』
鼻が低いことで悩んでいる方は、鼻筋を高くすることで顔のバランスが良くなるかもしれません。
また、鼻が低い方の中には、鼻筋と鼻先を同時に施術する方も多いです。
鼻筋を高くする施術には、主に以下の方法があります。
「切る隆鼻術」と「切らない隆鼻術」に分けて説明します。
切らない隆鼻術
切らない隆鼻術には、ヒアルロン酸注入・溶ける糸の注入という方法があります。
①ヒアルロン酸の注射
鼻整形におけるヒアルロン酸注入は、鼻に直接注射をすることで、ヒアルロン酸を注入します。
メスを入れないので、顔の印象をほとんど変えずに鼻を高くしたい方に向いているでしょう。
また、ヒアルロン酸は、もともと人間の皮膚や、細胞間組織に多く含まれている成分です。
アレルギーが起こる心配もなく、安全性が高いので安心して良いでしょう。
施術は5分程度で完了しますし、ダウンタイムもほとんどないことが特徴です。
②溶ける糸の注入
溶ける糸の注入は、注射器によって医療用の糸を鼻に注入することで、鼻にボリュームを出す方法です。
糸は1年程度持続しますが、永久性はありません。
注入された糸は、最終的には溶けて、自分の体内の組織に取り込まれ、身体に異物が残る心配もないので安全面も心配ありません。
施術は20分程度で完了します。ダウンタイムはありますが、1週間以内に終わるでしょう。
どちらの施術も、鼻整形においてはメジャーな方法と言えます。
切らない鼻整形は、手軽に行える点からも人気が高い施術方法です。
切る隆鼻術
切る隆鼻術では、鼻に医療用の素材を入れることで、鼻を高くする方法があります。
挿入するのは、「プロテーゼ」や「ゴアテックス」などの素材です。
プロテーゼやゴアテックスの挿入は、半永久的な施術であるにもかかわらず、施術後に元に戻すことが可能です。
万が一、自分のイメージどおりの鼻にならなくてもやり直しが効くという点はメリットと言えるでしょう。
①プロテーゼの挿入
鼻に入れる医療用のシリコンを「プロテーゼ」といいます。プロテーゼは美容整形だけでなく医療でも使われており、安全性が高く、変形しにくいことが特徴です。
プロテーゼの挿入は、半永久的に高い鼻筋にしたい方には向いている施術方法と言えるでしょう。
鼻整形では、プロテーゼを鼻筋に入れることで、自然に鼻を高くすることが可能です。
プロテーゼには「L字型」「I字型」などの基本的な形がいくつかありますが、施術を受ける方の希望や鼻の状態に合わせて、プロテーゼをオーダーメイドで作るクリニックがほとんどです。
プロテーゼの挿入は、1時間ほどで完了します。
また、鼻の穴にメスを入れるため、1週間ほどダウンタイムがあります。
②ゴアテックスの挿入
「ゴアテックス」とは、医療でも良く用いられる柔らかい素材です。
上記で紹介したプロテーゼと比較して柔軟性が高く、自在に形を変えることができます。
フィット感が高く、ナチュラルな鼻筋になりやすいことが特徴です。
鼻筋だけを高くするのであればプロテーゼでも充分なのですが、ゴアテックスは、西洋人のように、鼻の根元から眉間にかけて高くしたい場合に特に適しています。
プロテーゼと同様、鼻の穴にメスを入れて行い、1時間ほどで完了します。
ダウンタイムは1週間ほどです。
鼻先を尖らせる『鼻尖縮小術』
鼻が低い、鼻先が丸いということで悩んでいる方は、鼻先をとがらせることでシャープな鼻に見え、コンプレックスを解消できる可能性があります。
鼻先を高く尖らせるメジャーな方法として、以下の2種類の施術を紹介します。
切らない鼻尖縮小術
鼻先を高くするポピュラーな方法に、溶ける糸を鼻先に入れる施術があります。
溶ける糸の注入
注射器によって糸を注入するので、メスで切開する必要がありません。
また、注入された糸は、最終的には溶けて、自分の体内の組織に取り込まれます。
安全性も高い医療用の糸なので、安心して大丈夫でしょう。
施術時間も20分で完了するので、手軽に鼻先を高くしたいという方に向いています。
ただし、1年程度で糸は溶けてしまうので、半永久的は施術方法ではありません。
切る鼻尖縮小術
切る鼻尖縮小術には「耳介軟骨移植」という方法があります。
耳介軟骨移植
耳介軟骨移植とは、自分の耳の軟骨を、鼻先に移植する方法です。
プロテーゼと併用することが多いのですが、自分の耳の軟骨を入れるので、アレルギーなどの心配も少ないです。
自家組織を入れるので、定着もしやすく、半永久的に鼻先を高くしたい方に向いています。
施術時間は1時間ほどです。
施術後3日間はギブスの固定が必要で、ダウンタイムもあるので、連休中などを利用して施術することをおすすめします。
耳介軟骨移植は、自己組織を定着させる施術方法ですが、自家組織を入れることはメリットでもありデメリットでもあると言えます。
メリットは、先ほども言いましたが、自己組織を入れるのでアレルギーになりにくく、定着しやすいという点です。
一方で、デメリットとしては、自家組織なので定着後は元に戻すことができないという点です。
万が一、理想の鼻にならずに戻したいと言っても、人工物ではないので鼻の組織に定着するので、元に戻すことができません。
小鼻(団子鼻)を小さくする『小鼻(鼻翼)縮小』
鼻の穴を小さくしたい、小鼻を小さくしたい、という方は、小鼻を小さくする小鼻縮小がおすすめです。
小鼻を小さくする方法には、以下の方法があります。
こちらの項目でも、「切る小鼻縮小」「切らない小鼻縮小」に分けて説明します。
切らない小鼻縮小
メスを入れずに、糸で縫い合わせて小鼻を小さくする方法があります。
糸で縫い合わせる方法
左右の小鼻にそれぞれ穴を開けて、糸を通して縫い合わせることで小鼻を引き締める方法です。
施術後に糸が取れてしまう可能性もあるため、永久に持続するとは言えません。
ただ、メスをいれる施術と比較して安いので、価格重視の方におすすめの施術方法です。
施術時間は1時間、ダウンタイムは3日ほどです。
切る小鼻縮小
切る小鼻縮小の施術を「小鼻縮小手術」と呼びます。
小鼻縮小手術は、「外側法」「内側法」「鼻腔内切開」の3種類の施術方法に分かれています。
①小鼻縮小手術「外側法」
外側法は、小鼻の外側からメスをいれて切除する方法です。
内側法と比較して切除部分が大きいので、その分小鼻を小さくすることが可能です。
ただし、小鼻の外側からメスをいれるので、術後は傷跡が見えてしまうデメリットがあります。
施術時間は1時間、ダウンタイムは3日~1週間ほどです。
②小鼻縮小手術「内側法」
内側法は、鼻の穴の見えない部分にメスを入れる方法です。
鼻の内側を三角に切って、切断部分をつなぎ合わせます。
小鼻の内側にメスをいれるので、外側から傷が見えない点がメリットです。
ただし、内側法では、鼻の穴を小さくすることができますが、外側法と比べると小鼻を縮小できません。
特に小鼻が大きい方は、外側法の施術が向いているでしょう。
施術時間は1時間、ダウンタイムは3日~1週間ほどです。
③小鼻縮小手術「鼻腔内切開」
鼻腔内切開とは、鼻の中を切ることで小鼻を小さくする方法です。
内側法も鼻の中にメスをいれるので、一見似ているよう施術ですが、鼻腔内切開は内側法と比較して、自然な仕上がりになるのが特徴です。
鼻腔内切開も、半永久的に小鼻を小さくすることができます。
施術時間は1時間ほど、ダウンタイムは3日間と短めです。
その他の鼻整形
その他の鼻整形として、
- 豚鼻(ぶた鼻)
- 鷲鼻(わし鼻)
- 曲がった鼻
を治す施術があるので、それぞれの施術方法についてご紹介します。
豚鼻を治す『鼻中隔延長術』
鼻先が上向きで、鼻の穴が正面から見えてしまうような鼻を「豚鼻(ぶた鼻)」といいます。
豚鼻はアップノーズと呼ばれることもあります。
豚鼻を治す施術に、「鼻中隔延長術」という施術方法があります。
鼻中隔延長術とは、簡単に説明すると、軟骨の形を変えたり、軟骨を縫い付けることで鼻の形を整える施術方法です。
まず、鼻先の高さを決める鼻中隔という骨を、自家組織の軟骨を用いることで延長します。
そして、延長した鼻中隔に合わせて周りの軟骨を縫い付け、形を整えることで、鼻の形を変える施術です。
鷲鼻・段鼻を治す
鷲鼻(わし鼻)とは、鳥のくちばしのように鼻先が曲がっている鼻のことです。
段鼻は、鷲鼻とよく似ていますが、鼻筋の一部が出っ張っており、段になっている鼻のことを表します。
鷲鼻や段鼻は、度合いによっても施術内容が異なります。
症状が軽い場合は、ヒアルロン酸を注入することで改善することもできますし、症状が重い場合は、鼻の骨を削ることで施術を行う場合もあります。
症状が中度の場合は、プロテーゼを挿入することで鼻の形を変えることも可能です。
このように、一人ひとりの症状によっても最適な施術方法が変わってきますので、鷲鼻や段鼻が気になっている方は一度カウンセリングで相談してみると良いでしょう。
曲がった鼻を治す
鼻筋が曲がっている状態の鼻は、鼻筋の曲がりが原因のものと、鼻中隔の軟骨の曲がりが原因のものがあります。
ただ、曲がっている鼻は、上記の2つの原因が合併しているものが多く、鼻筋と鼻中隔の両方を施術する必要があるものがほとんどです。
具体的な施術方法に関しては、鼻を切開して、骨の位置を調節したり切ったりする施術を行うクリニックが多いです。
また、曲がり鼻が原因で、呼吸や嗅覚に影響が出ている場合は、保険適用で施術を受けることができる可能性があります。
鼻の下を短くする鼻下長短縮術
鼻の下の人中(じんちゅう)を短くする施術も可能です。
鼻の下を短くすることで顔のバランスが整い、鼻を長く見せることができます。
鼻の下の皮膚を切除することで鼻の下を短くし、同時に唇を厚くすることも可能です。
【まとめ】鼻整形の施術別特徴・メリット・デメリット
鼻整形の施術について詳しく解説しました。
鼻整形の施術のまとめは以下の通りです。
隆鼻術の特徴・メリット・デメリット
効果 |
切開有無 |
種類 |
鼻筋を高くする |
◯ |
・プロテーゼ挿入 |
✕ |
・ヒアルロン酸注入 |
鼻尖縮小術の特徴・メリット・デメリット
効果 |
切開有無 |
種類 |
鼻先を高くする |
◯ |
耳介軟骨移植 |
✕ |
溶ける糸の注入 |
小鼻縮小の特徴・メリット・デメリット
効果 |
切開有無 |
種類 |
小鼻(鼻翼)を小さくする |
◯ |
・小鼻縮小手術(外側法) |
✕ |
糸で縫い合わせる施術 |
実際にどの施術が適用されるかは、鼻の状態や施術する方の希望によっても異なります。
鼻整形に少しでも興味があるのであれば、クリニックで無料カウンセリングをしてみることをおすすめします。
クリニックの話を聞くほうが、予算やシミュレーションなど、自分に合った施術の話を聞くことができるので、実際にイメージしやすいでしょう。
この記事で、鼻整形についての知識を少しでも身につけていただけたら幸いです。