施術にもよりますが、鼻整形後の不安定な鼻は定着するまでギブスで固定をします。
ギブスと聞くと、骨折時に腕や足に装着する白くて分厚いものを想像する方が多いと思いますが、鼻整形で使用するギブスとは一体どのようなものなのでしょうか。
鼻整形におけるギブスの特徴やギブスが必要な施術、固定する日数などについてもご説明していくので、ぜひ参考にしてみてください。
鼻整形における「ギブス」とは
鼻整形では、数日間ギブスなどで固定をする場合があります。
しかし、すべての施術で固定が必要というわけではなく、クリニックや施術によってはギブスによる固定がされない場合もあります。
また、鼻整形後の鼻の固定方法は、ギブスだけでなくテーピングもあります。
どの施術がどちらの固定方法なのかについては、以下でご説明します。
ギブスはなぜ必要なの?
施術にもよりますが、鼻整形後の鼻はとても不安定な状態です。
無防備な状態では無意識に触ったり、衝撃を与えてしまったりすると、患部に悪影響が出る可能性もあります。
それを防ぐために、鼻をギブスで固定や保護する必要があるのです。
ギブスとテーピング、どちらで固定する?
先ほど、鼻整形後の鼻を固定する方法は、ギブスとテーピングの2種類があることをご説明しましたが、ギブスとテーピングはそれぞれどの施術をした場合に使用されるのでしょうか。
クリニックにもよりますが、多い場合をそれぞれ表にまとめてみました。
固定方法 |
施術名 |
テーピング |
・プロテーゼの挿入 |
ギブス |
・鼻尖縮小術(びせんしゅくしょうじゅつ) |
どちらも不要 |
・ヒアルロン酸の注入 |
施術について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

クリニックや施術にもよりますので一概には言えませんが、比較的難しくない手術はテーピングで固定をして、少々複雑な手術に関してはギブスで固定するといった場合が多いです。
どういった形で固定することになるか、クリニックや医師に直接きいてみるのが良いかと思います。
鼻整形のギブスやテーピングは何日目で外せるの?
ギブスやテーピングは、手術から約3~4日後に自分で外すこともできますが、抜糸と同時にギブスやテーピングを*抜去してくれるクリニックがほとんどです。
自分で外すのは不安が多いし、なかなか度胸がいりますよね。
安全を考慮した上でも医師に取ってもらうのが一番良いでしょう。
抜糸は手術から約5~7日後に行われるので、「抜糸をする日=ギブスorテーピングを外せる日」と考えておいて良いでしょう。
ただ、中には手術から5~7日後に何らかの用事があって、クリニックに行けないという方もいると思います。
ギブスを長時間つけていると、中で菌が繁殖しトラブルを起こす可能性があります。
そのため、どうしても1週間後に外せない予定が入ってしまったという方は、施術から3~4日後にクリニックへ行き、事情を伝えてギブスを抜去してもらいましょう。
ギブスをしている間の過ごし方とケア方法
ギブスをしている間は口呼吸
ギブスをしているときは、基本的に口呼吸となります。
また、鼻整形後は血や鼻水で鼻が詰まったり、鼻血を止めるために鼻の穴の中に綿を詰めたりする場合があります。
このようなときも、口呼吸で過ごすことになるでしょう。
抜糸までの期間ずっと口呼吸で過ごしていると、のどが乾燥してしまいます。
鼻だけでなくのどにまで痛みが出たら、ストレスも溜まってしまいますよね。
お水を定期的に飲み、加湿器やのど飴、のどスプレーなどで、のどの潤いを補いましょう。
寝る時の姿勢
ギブスをしているとはいえ、完全に鼻をガードできるというわけではありません。
ましてや寝てるときは意識がないですから、寝返りの際などに鼻に衝撃を加えてしまう危険があります。
そのため、寝る時の姿勢は基本的に、仰向けで寝ることを心がけましょう。
身体の横にクッションなどを置くと、無意識に寝返りをして鼻に衝撃が加わることを阻止できるため、安心です。
それでも不安だという方は、飛行機の椅子で寝るようなイメージで座り寝をすると良いですので、試してみてください。
ギブスを隠す方法
ギブスを付けた状態の鼻は痛々しく、とても目立ちます。
帰りの道ですれ違う人にじろじろ見られたり、知り合いに遭遇したりしたら、整形したことがバレてしまうかもしれないし、とても気がかりですよね。
抜糸までの期間ギブスを装着するとなると、そのままの状態では外に出かけるのも億劫になってしまいます。
そのため、施術後の帰り道や外に出かける必要がある日はマスクをして隠すと良いでしょう。
小さいサイズのマスクは鼻に圧をかけてしまうので、大きいサイズのマスクやカラスマスクなど、ゆったりして空間に余裕のあるものを選びましょう。
また、保湿マスクは、口呼吸によるのどの乾燥を防げるのでおすすめです。
ギブスが抜去された後の過ごし方とケア方法
ギブスは数日間つけっぱなしで患部を洗うこともできないので、汚れが溜まってニキビが出来てしまうことが多いです。
しかし、ニキビがあるようであれば処方箋を出してくれるクリニックが多いですので、それを塗布するなどして改善しましょう。
また、ギブスが抜去された後は、患部を洗うことやメイクが可能になります。
医師の指示通りに従って、鼻は優しく触るようにしましょう。
ギブスによるトラブルと対処法
鼻呼吸ができないので息苦しい!
先ほども説明しましたが、鼻整形後は鼻血や鼻血を止めるための綿、鼻水などで息苦しい状態になります。
鼻呼吸ではなく、口呼吸で過ごしましょう。
のどが乾燥しないように、水分補給などで潤いを保つことも重要です。
鼻水が溜まってるのに鼻がかめない!
鼻整形後は鼻水や鼻血などによって、鼻づまりに悩まされるという人が多くいます。
しかし、ギブスをしている段階では鼻を触ったり、擦ったりすることを制限されてしまいます。
どうしても鼻づまりが気になるという方は、綿棒やティッシュを細くねじって(こより)鼻の穴を掃除してください。
やり過ぎは禁物ですので、あくまでも優しく、気休め程度に抑えておきましょう。
鼻血が出てきたけどどうすればいい?
鼻整形後は鼻血が出ることがありますが、たいていの場合は鼻の穴の中に鼻血止めの綿を詰めてくれます。
綿を詰めてもらえなかった場合は、ティッシュなどで軽く拭き取りましょう。
それでも鼻血が止まらない場合や大量に出てくる場合は、トラブルが発生している可能性もありますので、すぐ施術を受けたクリニックに連絡しましょう。
ギブスが臭いからどうにかしたい!
ギブスが外れるまでは患部を洗うことができないので、皮脂や汚れが溜まって臭いがキツく感じてしまうのではないかと不安に思う方もいるかと思います。
しかし、前述した通りギブスをしている間は、鼻詰まりが生じることから基本的に口呼吸で過ごします。
約5~7日経過すれば抜糸とともにギブスが外れて、洗顔をすることができるようになります。
ギブスが取れる前に鼻詰まりが解消されても、臭いが気になるといけないので、鼻呼吸は控えましょう。
【まとめ】鼻整形後ギブスを付ける場合に知っておきたいこと
鼻整形後に装着するギブスについて、ポイントをまとめると以下の通りです。
- ギブスは鼻の固定や保護のために必要
- 固定はギブスとテーピングの2種類
- ギブスをしている間は、基本的に口呼吸
- ギブスの抜去は抜糸と同時に行われる(手術後約5~7日)
ギブスの役割は、施術後の綺麗な鼻の形を叶えることです。
いろいろ不自由な面はありますが、完成した時のことを想像すれば、ギブスが抜去されるまでの時間はあっという間に過ぎます。
ギブスに関して疑問や要望がある方は、カウンセリングなどでクリニックに相談してみてはいかがでしょうか。